「焼き芋って、冬だけでしょう?」
よく聞かれる質問です。私の答えは、「主戦場は秋冬です。夏は熱々の需要がはっきり減ります。ただ、工夫しだいで夏も売れます」。
私は家族で焼き芋を売りながら、業務用の焼き芋機を作ってきました。シリーズ累計300台超の焼き芋機を全国のオーナーさんに使っていただき、夏の過ごし方も人それぞれ見てきました。私自身、夏のイベントで冷やし焼き芋を売ってきました。売れる季節の実際と、夏にできることを書きます。
売れるのは、秋から春先まで
新物の芋が出回り、朝晩が冷える頃から、お客さんの反応が変わります。寒い間は需要が続き、春先まで売れます。暖かくなると熱々の焼き芋を求める人は減り、真夏がいちばん少なくなります。ここは隠さずお伝えします。夏に秋冬と同じ売上を見込むのは無理があります。そのうえで、夏に何もできないわけではありません。
夏の売り方その1:冷やし焼き芋をお皿で
私が夏のイベントでやってきた売り方です。家で焼いた芋を冷やして、真空パックにしておきます。現場では、パックから紙のお皿に移して、スプーンを添えて出すだけ。焼き芋に手を加えていないので、届出のまま売れます。
冷やした蜜芋は、皮のまわりに蜜がにじんで、シロップ漬けのように見えます。「これ、水じゃなくて蜜ですよ」と言うと驚かれるので、サンプルを1つ、見えるところに置いておくと足が止まります。向くのは、紅はるかのような蜜の多い品種です。
冷たく保つのに、大げさな設備は要りません。家で冷凍しておいたものを発泡スチロールの箱に入れ、解凍しながら売れば足ります。クーラーボックスがあれば、なお良いです。
夏の売り方その2:カップアイスを添える
市販のカップアイスを仕入れて、冷やし焼き芋と一緒に売る方法もあります。アイスは未開封のまま渡し、お客さんが自分でお皿の上に開けて食べる。こちらで封を切らなければ、未開封の市販品なので届出のまま一緒に売れます。ペットボトルの飲み物も同じです。
真空パックは、届出のまま売れます
真空パックと聞くと「加工品だから許可が要るのでは」と思われがちですが、焼いた芋をそのままパックして提供するだけなら、焼き芋と同じ届出で売れます。私は横浜市の区役所に問い合わせて確認しました。食品表示法に沿った表示を付ければ、通販でも届出のまま全国に送れます。
境界線は、手を加えるかどうかです。焼き芋をつぶしてスイーツにする、干し芋やペーストにする、かき氷や自分で作った飲み物を出す。こうなると保健所の営業許可が要ります。順序は「まず焼き芋だけ」。お客さんが付いてから広げるときに相談すれば間に合います。届出や許可の全体は届出・資格・手続きの記事にまとめています。
まとめ:始める時期は、いつでも
主戦場は秋冬で、夏は熱々の需要が減ります。売上は下がる前提で考えてください。それでも、冷やし焼き芋をお皿で出す、カップアイスを添える、真空パックで届出のまま売る。工夫の余地はあります。
だから、始める時期を待つ必要はありません。秋に間に合わせたい方は、焼き芋屋の始め方|7ステップから。
参考にした公的情報
※ 届出や表示の手続きの詳細は、出店地を管轄する保健所でご確認ください。
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